Gallery&Shop 馬と獅子は、北海道札幌市で編集者が運営するギャラリーです。
個展やグループ展を中心に、アートに関わる多様な試みを展開。アーティストに寄り添い、作品の力をまっすぐに届ける場を提供します。また、ギャラリーとしての活動に加え、アートブックの企画・出版にも取り組んでいます。
アートは固定されたものではなく、鑑賞者の視点や時間の流れによって変化し得るもの。その奥行きと可能性を大切にしながら、多彩な表現を紹介し、新たな視点が生まれる場をつくります。
「馬と獅子」の由来
「鹿を指して馬を為す」――中国の『史記』に記されたこの故事は、理不尽な権力によって誤った認識が押し通されることを意味し、「馬鹿」という言葉の語源ともされています。この話をアートの世界に置き換えるなら、作品の価値を決めるのは力のある誰かや大多数の意見ではなく、観る人それぞれの感性ということではないでしょうか。
私たちは、誰かの評価にとらわれることなく、作品そのものが持つ力をまっすぐに伝えたいという思いから、ギャラリーの名を「馬と獅子」としました。馬を指して獅子と為す、獅子を指して馬と為す――どちらであっても、その存在は神聖で力強く感じられます。神仏の乗り物としても象徴される両者の名を冠するこのギャラリーが、作品の持つエネルギーと美しさを純粋に届ける場所となることを願っています。
編集者/ギャラリーディレクター
笹山浅海
1983年生まれ。
2007年より東京都内の編集プロダクションで編集者として勤務し、書籍やムック本の制作に携わる。2012年、株式会社マニュブックスを設立。書籍・雑誌・Web、イベント企画など、媒体を問わず幅広く企画・制作を行う。2023年9月、Gallery&Shop 馬と獅子を開設。
